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奈良教育大学の小論文

奈良教育大学の小論文

小論文を課す学部・日程

奈良教育大学で小論文の試験が課されるのは、以下の学部・日程です。
【教育発達専攻】
教育学専修(前期)、心理学専修(前期・後期)
幼年教育専修(前期)、特別支援教育専修(前期・後期)
【教科教育専攻】
社会科教育専修(前期・後期)、家庭科教育専修(前期)
技術教育専修(前期)
【伝統文化教育専攻】
文化遺産教育専修(前期・後期)

 

教育発達専攻(前期日程)の小論文


奈良教育大学学校教育教員養成課程教育発達専攻(前期日程)の小論文は、2題構成。 Tが全ての専修で共通する問題で、児童心理学などに関する文章が出題され、筆者の主張の要約と自身の意見論述を行います。 Uは専修ごとに分かれており、教育学専修・幼年教育専修・特別支援教育専修は、それぞれに沿ったテーマや文章を与えられ、自身の意見論述を行う問題が、 心理学専修は、グラフや表などの資料が与えられ、その分析と自身の意見論述を行う問題が出題されます。 それぞれの専修のテーマになり得る知識を身につけ、それらを効果的に扱うための文章構成力が必要です。

【 過去の出題例 】
学校教育における自然体験活動の意義と課題について、具体例を挙げた上で自身の考えを600字以内で述べる。
(2020年度・U・教育学専修問題)

教育発達専攻心理学専修(後期日程)の小論文


奈良教育大学学校教育教員養成課程教育発達専攻心理学専修(後期日程)の小論文は、2題構成。 学校教育における具体的な場面が提示され、自身がどのような行動をとるか説明する、など、テーマに関する自身の立場を示す問題が出題されます。 漠然とした考えを述べるのではなく、具体的な行動や根拠を提示する必要があるため、それらを効果的に伝えるための構成の練習が必要です。

【 過去の出題例 】
小学校の授業を教科担当制で行うことについて、賛成・反対の立場を明らかにし、自身の考えを600字以内で述べる。
(2019年度・問題1)

教育発達専攻特別支援教育専修(後期日程)の小論文


奈良教育大学学校教育教員養成課程教育発達専攻特別支援教育専修(後期日程)の小論文は、2題構成。 Tでは、教育に関する文章や新聞記事を読み、筆者の意見の要約及び、自身の意見論述の問題が出題されます。 Uでは、子どもに関するテーマを与えられ、自身の経験などの具体例を挙げながら意見を論実する問題が出題されます。 2020年度は、Tの文章の補助資料が付随しており、資料の読み取りの練習も必要となります。

【 過去の出題例 】
子どもの発達の過程において、「憧れの人」はどのような意味を持つか、自身の経験を踏まえて600字以内で考えを述べる。
(2020年度・T)

教科教育専攻社会科教育専修(前期日程)の小論文


奈良教育大学学校教育教員養成課程教科教育専攻社会科教育専修(前期日程)の小論文は、1題構成。 地理・歴史・公民に関する文章が出題され、文章に関する問題や要約が1〜2問、自身の意見論述問題が1問で構成されます。 現代社会の問題や、歴史問題など、文章からだけではなく、ある程度の知識を持っておくことで、意見論述問題に取り組みやすくなります。 2019年度は、文章は無くグラフのみの出題であったため、資料問題への対策も行っておく必要があります。

【 過去の出題例 】
「周縁から歴史を考える」例を、本文の例以外から述べ、自身の考えを800字以内で述べる。
(2021年度・問3)

教科教育専攻社会科教育専修(後期日程)の小論文


奈良教育大学学校教育教員養成課程教科教育専攻社会科教育専修(後期日程)の小論文は、1題構成。 ただし、2021年度は2題出題されたものの、総論述量が変わらず900字程度のため、字数ごとの構成を練っておく必要があります。 問題形式は、現代社会の問題などをテーマとして課され、それについて自身の意見論述問題が出題されます。 2021年度は、「賛成・反対両論をそれぞれ述べる」と、自身の意見だけでなく、客観的な立場で問題を捉えることが要求されます。

【 過去の出題例 】
カスハラについて法規制すべきかどうか、賛成・反対の両論をそれぞれ300字以内で述べる。
(2021年度・問2)

教科教育専攻家庭科教育専修(前期日程)の小論文


奈良教育大学学校教育教員養成課程教科教育専攻家庭科教育専修(前期日程)の小論文は、1題構成。 生活に関連する文章・資料が課され、読み取り問題が1〜2問、自身の意見論述問題が1問出題されます。 読み取りの小問の種類は多岐にわたり、2020年度、2021年度は、計算問題が出題されました。 意見論述問題について、抽象的なテーマが多いため、自身の経験など、具体例を上手に使うことが重要です。

【 過去の出題例 】
すべての人々が将来にわたって幸せに暮らすために、学校教育における家庭科が果たす役割について600字以内で述べる。
(2021年度・問3)

教科教育専攻技術教育専修(前期日程)の小論文


奈良教育大学学校教育教員養成課程教科教育専攻家庭科教育専修(前期日程)の小論文は、1題構成。 2019年度以前は2題構成で、出題された文章に関する自身の意見論述問題と、テーマに関する自身の論述問題が出題されていますが、 2020年度以降は、文章の出題はなく、1つのテーマが提示され、それについて自身の意見論述問題が課されています。 総論述量は、約800字ですが、2020年度までは400字2問だったものが、2021年度では800字1問で出題されました。

【 過去の出題例 】
観光客のための便利なアプリ開発を行う上で、どのような機能があればよいか、自身の考えを800字以内で述べる。
(2021年度・問題)

伝統文化教育専攻文化遺産教育専修(前期・後期日程)の小論文


奈良教育大学学校教育教員養成課程伝統文化教育専攻文化遺産教育専修の小論文は、2題構成。 前期日程・後期日程ともに形式・傾向は変わらず、Uは選択問題で、小論文以外にも造形表現(鉛筆写生)も選べます。 Tは必須問題で、世界遺産や重要文化財に関する文章や写真などの資料が与えられ、自身の意見論述問題が出題されます。 Uの小論文の問題は、古墳などの遺跡に関するテーマに対して、自身の意見論述問題や、写真から分かることのまとめる問題が出題されます。

【 過去の出題例 】
石舞台古墳の横穴式石室の写真から観察できる岩石の加工について400字以内で説明する。
(2019年度・前期・U)

 

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正確な情報は、奈良教育大学過去問等によりご確認ください。

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