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入試分析(京都大学)

入試分析(京都大学)

京都大学の英語

 試験時間
120分

 問題構成
3問構成
第1問 英文和訳問題
第2問 英文和訳問題
第3問 英作文問題
※ 医学部医学科、総合人間学部に課されていたリスニング問題は廃止されました。

 傾向と対策
第1問、第2問は、それぞれ500語程度の英文を読んで、4箇所程度の下線部を和訳する問題。 難度の高い文章が出題されるため、十分な語彙力と構文把握力、さらには自然な日本語に置き換えられる力も求められる。

第3問は、2題構成。それぞれ、170語程度の日本語の文章を英語に置き換える問題。 「その一端がうかがえる」などこなれた日本語が登場するため、その日本語が何を言わんとしているのかを把握した上で、 英文に置き換えていかなくてはならない。

他の国公立大学と比べると、問題数に対する試験時間は長いと言える。 その分だけ1問1問の解答の精度を高めていくことが求められる。

京都大学の数学(文系学部)

 試験時間
120分

 問題構成
5問構成(全問記述式)

 傾向と対策
微分法・積分法、ベクトル、確率、整数問題が頻出。 証明問題が多く出題される。 小問による誘導がほとんどないため、独力で計算の方針を立て、論理的に解き進めていく必要がある。 小手先の計算テクニックだけでなく、本質的な公式・定理の理解が重要。

例年、各大問30点という均等な配点となっている。 答案が論理的に書かれているどうかに採点のウェイトが置かれ、部分点狙いの、式の羅列にはほとんど点数が与えられない。 日本語の表現等にも注意した記述の練習を心がけたい。

京都大学の文系数学最大の特徴は、数学V・数学Cの単元からも出題されることである。 2010年度には「回転体の体積」を求める問題が出題された。 旧教育指導要領の数学T・A、U・Bを参考に出題されるため、条件つき確率や微積分を用いた立体の体積などの単元も学習しておきたい。

京都大学の数学(理系学部)

 試験時間
150分

 問題構成
6問構成(全問記述式)

 傾向と対策
全問記述式で6問出題される。 配点は例年30点問題が2問、35点問題が4問という構成になっている。 頻出単元は、整数問題、微分法・積分法、極限、行列。 各大問は小問が無い場合がほとんど。 小問による誘導が無い分、自力で論証や計算の方針を立てる必要があるため、公式・定理の運用方法を確実に身につけておくことが大切。

論証問題の出題が非常に多い。 計算や論述の展開が論理的であるか重視した採点となっている。 日ごろから「なぜこのような解法を使うのか」等を意識し、日本語の表現などにも気を付けた丁寧な答案を作成する練習をしておくこと。

京都大学の理系数学では、現行の教育指導要領外の単元からも出題される。 「微分方程式」や「曲線の長さ」等の単元も学習しておきたい。 それらの解法を論理的に展開するためにも、公式の丸暗記ではなく「どう使えばいいのか」を意識した学習に臨むこと。

京都大学の国語

 試験時間
文系 120分
理系  90分

 問題構成
第1問 現代文
第2問 現代文
第3問 古典

 傾向と対策
第1問は文系・理系で共通の文章が出題される。 出題ジャンルは評論、随筆だけでなく、小説が出題されることもある。 設問数は理系が4問、文系が更に1問を加えた5問。 全てが記述式で、傍線部の内容説明問題等が出題される。

字数指定ではなく、解答欄に合わせて論述する形式。 解答欄は、横幅1cm間隔で線が引かれており、縦幅は約14cm。 問題によって行数が異なり、例年3〜5行。 1行20字程度を目安として、記述の練習をしておくとよい。

第2問は文系・理系で異なる文章が出題される。 文系ではやや文語寄りの小説・随筆から出題されることが多い。 比喩表現などを含む文についての内容説明問題が頻出。 傍線部だけでなく、状況や人物の心情を踏まえた答案作成を心がけたい。

理系では評論・随筆から出題されることが多い。 設問数は例年3問で、主に傍線部の内容説明問題が出題される。 記述量は第1問と同様、3〜5行。 出題形式に第1問との違いはない。

第3問は古典。文系・理系で異なる文章が出題される。 様々なジャンルから出題されるが、物語、説話は頻出。 漢文の出題はない。 設問数は、文系が例年4〜6問で、理系が例年3問。心情説明問題や和歌に関する問題が出題される。 和歌の解釈には、掛詞等の修辞技法の知識が必要不可欠。

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