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小論文の書き方@ 小論文事始め
今回は、小論文の試験をどう攻略していくのか、小論文試験へ向けての基本姿勢を簡単に説明していきます。 小論文を書くために必要なのはもちろん「言葉の力」であることは間違いありませんが、「手順」が大切であるということをまず述べておきます。
小論文について
「小論文」とは文字通り、「小さな」「論文」です。「論文」とは、自分自身の考えを論理的に述べた文章のことです。
つまり「小論文」とは、自分自身の考えを論理的に述べた短い文章です。
小論文の試験に臨むためには自分自身の考えを持つことと、論理に考えて書く力が必要です。
まずは自分で何か考えなければ、文章を書くことはできません。
世界で今何が起こっているのか。それを自分はどのように見て、どう関わっているのか。自分自身を世界の中に投げ込む。感性を研ぎ澄ます。謙虚になる。
特別なことはありません。「あなたはどう考えますか?」
世界を見ると「面白い」「悪だ」のような漠然とした気持ちを抱くことでしょう。
それを漠然としたままにしておいてはいけません。
それを自分以外の人と共有するために、自分の立場と理由・根拠を明らかにして、順序立てて言葉にしていきます。
小論文の対策に向けて
自分が知らないことについて語ることはできません。
自分が受験する学部の学問分野や過去問から、どういう知識が必要なのか把握しておきましょう。
また、原発問題やシリア問題など、新聞やニュースで取り上げられる時事問題にも敏感になりましょう。
知識や情報を得て、「へえ、そうなんだ」で止まってしまわずに、「それはどういう意味なのか」「どのような仕組みになっているのか」「なぜそれがおこったのか」というように、分析的に考えることが必要です。
ここで自分がどう考えたのかが大切です。
自分が考えたことをメモにしましょう。
この段階ではまだしっかりした言葉にする必要はありません。
まず簡単な絵や図を紙に書きます。
そこから内容を少しずつ整理し、自分が最終的に主張したいことを箇条書きにします。
そのメモを「地図」のようにして文章を書いていきます。
まとめ
世界を見る→感じる→分析する・考える→メモにする→言葉にする。
具体的な対策に取り組む前にまずこの「手順」を身につけてください。
そして、まずは失敗を恐れずにこの「手順」を実行してみてください。とにかく考えて、とにかく書く!
小論文の試験は、他の入試科目のように「正解」があるものではありません。
むしろ、「正解」を求めてはいけません。「正解」を求めて考えるのではなく、自分自身で考え、自分自身で他者に伝わるように表現すること。
これが小論文のキホンです。
大学に入ると、レポート等の課題で文章を書く機会が多くなります。
小論文の試験は大学入学後のための準備だと思って、先を見据えて取り組みましょう。
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